自主性を育むために、若手技術者に常にかけたい言葉

公開日: 2014年11月2日 | 最終更新日: 2014年10月31日

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20141031

 

若手技術者に、

 

「君はどう考える?」

 

と声掛けをできているでしょうか?

 

 

技術者人材育成において、「任せて+フォローする」という大原則があります。


任せると、遅かれ早かれ若手技術者は、


「これについて質問があるのですが」


とか


「相談にのっていただけませんか」


とくることがあると思います。

 


その時に、

「君ならどう考えるかな?」

と問いかけることは、自主性をはぐくむためにとても大切なのです。

 


老若男女とわず、人というのは答えが用意されているほうが安心と感じます。


ところが、技術者の理想像である、

「自ら問題を発見し、それを解決できる実行力を有する技術者」

になるためには、自ら動ける自主性が必須です。

 


若手技術者が本当の開発最前線にいたとしましょう。


周りに誰もおらず、自分で考えるしかないとします。

 

もちろん、その場ではいったん持ち帰りで体制を立て直すというのも一つの考えですが、スケジュール的にそれが許されないとした場合、自分で何とかするしかありません。

 

その時は「自分で考えて」状況を打破することになりますが、この「自分で考えて」の練習として、若手技術者の指導者から、

「君ならどう考える?」

と常に問いかけるようにしてほしいのです。

 


ただし、この時に大前提があるのを忘れないでください。


「助言を与える側が、明確な答え、もしくは提案を持っている」


ということです。

 

これが無いと、若手技術者からの信頼は失墜し、組織としての育成体制が崩壊してしまうことには注意が必要です。

 

指導者はきちんと答えや提案を持っているが、あえて若手技術者に考えさせる、というスタンスが重要です。

 

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