新年のご挨拶 令和二年
公開日: 2020年1月1日 | 最終更新日: 2019年12月31日
FRP Consultant 株式会社技術者育成事業 ( 技術者育成研究所 )のHPをご覧の皆様におかれましても素晴らしい新年をお迎えと存じます。
昨年は例年以上に若手中心に指導する機会が多かった気がします。
そこで気が付いたのは、20代の技術者の方々が非常に積極的ということです。
特に20代前半から中盤の方々は元気です。
年長者が自信を失っているのを間近で見て、自分たちはそれではいけないという危機感もあるかもしれません。
20代中盤までの方は基本的なスキルも高い傾向にあります。
技術文章作成力を中心とした論理的思考力は未熟なのは例年通りですが、プレゼンテーション力等の表現力は高く、また教えたことを何とかものにしたいという熱意が違う気がします。
各ハラスメント、同一労働同一賃金、働き方改革など、労働に関する状況は刻一刻と変わってきています。
これらの考え方は労働者を守るという意味ではいい方向だと感じています。
しかしながら日本という国の外にも視野を向けてみると、また見え方が違うでしょう。
新興国の台頭といことばに手あかがつきつつあるような時代に入り、技術開発に対する海外のスピード感と危機感はかなりのものがあります。
異業種協業が当たり前になり、事業規模が必ずしも正義にならなくなりつつある今、求められるのは技術者という個人レベルでの意識の高さだと思います。本年の海外出張でも実感したことです。
技術者としてのスキルは20代、30代の過ごし方でほぼ決まります。
若さというのは、技術者としてのスキル向上にとって最重要要素なのです。
だからこそ若いうちに、自己研鑽をし、難しいものから逃げないという業務に対する当事者意識が強く求められます。
しかし企業は上述した従業員保護に対する保護施策に追われるため、育成する余裕がありません。
今まで以上に技術者としての自分の強みをどのように構築していくのか、という能動的な姿勢が求められるでしょう。
大手企業の事業再編や、人員整理の低年齢化等、既に変化は急速に始まっています。
従業員である技術者は今まで以上に自らのスキルアップに積極的に取り組む一方、企業はそれを許すことで従来の統治教育から脱却し、従業員を管理するよりも若手技術者の強みを活かして企業の生き残りの道を模索するという姿勢が求められるでしょう。
今年は昨年以上に企業の生き残りに貢献できるよう、事業推進をしていきたいたいと思います。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
令和二年 元旦
FRP Consultant 株式会社
代表取締役社長
吉田州一郎
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