技術系新入社員が配属されたら真っ先にやるべきことは何か

公開日: 2022年4月25日 | 最終更新日: 2022年4月25日

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技術系新入社員は 他部署顔つなぎ から業務開始

 

 

 

今回は、技術系新入社員である技術者に必須の簡単な業務を通じた他部署の方との顔合わせ、

ということについて述べます。

 

 

いよいよ4月に入社した技術系新入社員が、
技術者として配属される時期が近付いてきたと思います。

 

 

既に配属されて実務を始めている企業もありますが、
4月いっぱいは研修を行う企業が多数派のようです。

 

 

研修内容としてはビジネスマナーはもちろん、
製造機能があれば工場実習を行わせることがあります。

 

 

 

私自身も新入社員時代は同期数人と一緒に工場実習を行いました。

 

殺伐とした部分もありましたら、
現場の作業者の方が厳しいながらも優しく教えてくださったことを、
今でも覚えています。

 

 

さて、このような研修が一通り終わると、
5月の連休明けからいよいよ配属となります。

 

 

この配属された新入社員の技術者に、
まず何を経験させるのかについて考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

理系学生から技術者への段差で最も大きいのが個人からチームへの意識改革

 

企業に配属となった技術系新入社員がまず直面するのは、

 

「自己完結できない業務の多さへの戸惑い」

 

だと思います。

 

 

大学や大学院を卒業したような技術系新入社員は、
学生時代は多くの実験や評価を自分の所属する研究室で完結できる場合が多かったはずです。

 

 

特殊な設備や材料(試薬や素材など)を使う場合、
もちろん研究室外とのやり取りが必要となりますが、
それほど頻度が多くないか、多くても同じところとのやり取りだけになるかと思います。

 

 

しかし、企業に属すれば

 

・営業部門

 

・購買部門

 

・人事部門

 

・法務部門

 

・試作部門

 

・研究開発部門

 

・製造部門

 

・庶務部門

 

といった、多くの部門が存在し、技術系のものからそうでないものまであります。

 

 

 

これらの部門にすべてが、技術系新入社員にとって関わりがあるかわかりませんが、
少なくとも理系学生が早い段階で企業に属する技術者として活躍するためには、

 

 

「様々な部門の担当者と顔を合わせる」

 

 

ということが不可欠です。

 

 

 

・関連コラム

 

インターン情報の学生選考活用への懸念

 

 

 

 

 

技術系新入社員が他部署と顔合わせする際は業務で関わりを持たせる

 

では具体的に、どのように他部門の担当者と顔合わせをするのでしょうか。

よくあるパターンとしては、業務紹介ということで座学研修を受けさせる、
というものがあります。

 

このようなことを行い、

他部署の業務を理解させようという姿勢だけでも素晴らしいかと思います。

 

ただし、もう一歩踏み込めるのであれば実践いただきたいのが、

 

 

「簡単なものでいいので、実際の業務を新人に与え、他部署との仕事を経験させる」

 

 

というものです。

 

 

やはり、仕事で関わる人との関係は仕事を通じて醸成されます。

 

例えば購買部門であれば、実際に消耗品の購入をやってもらい、
その手続きを通じて購買部門の方と知り合いになる、
というのが一案です。

 

 

難しい業務である必要はありません。

 

むしろ入ったばかりの技術系新入社員でも対応できるような業務について、
ある程度数をこなしたほうが、関係は構築されやすくなります。

 

頻度が重要だからです。

 

 

 

 

 

技術系新入社員にとって雑用と感じることも意義があると伝える

 

合わせて注意すべきことがあります。

 

やはり、技術者として入社した技術系新入社員は、
専門性至上主義を基本とした「専門性」に強いこだわりがあります。

 

どうしてこのような雑用をやらなくてはいけないのだ、
と感じる技術系新入社員もいるに違いありません。

 

 

このような考え方は最近増えてきており、
例えばPRESIDENT(2022年5月13日号)では、
自己信頼度と前向き度の組み合わせで業務遂行度が変わるということが述べられており、

 

「日本企業では成果の出せるハイパフォーマーの力が生かし切れていない」

 

ということに触れられています。

 

※参照元
PRESIDENT(2022年5月13日号)

 

 

 

 

これはある程度事実が示されていると考えますが、
上述したようなの技術系新入社員は、
これらの土台に乗る以前に技術者として企業で働くという基本中の基本がまだない状態です。

 

しかし、ある程度モチベーションの高い技術系新入社員は、
上述のような情報の後押しも受けながら、

 

「自分は専門性の高い技術者として成果を出すために入社した。雑用をする時間はない。」

 

という考え方を有することがあるのです。

 

 

 

そのような技術者に対しては、

 

「雑用というのが技術系新入社員の主観による判断であること、
そして企業では個人ではなく、チームとしての活動が求められ、
今目の前のことをきちんとやることが今後の活躍の土台となる」

 

ということを伝えることも求められます。

 

 

 

・関連コラム

 

若手技術者にできるだけ早めに経験させること

 

新入社員 の技術者育成において徹底すべきこととは

 

 

 

 

 

 

将来有望な新人技術系社員が、
有能な技術者として活躍する第一歩として、
所属後の他部署との業務を通じた顔合わせを経験させる。

 

 

人と人のつながりの重要性が見直される今だからこそ、
是非技術者育成のプランの中に取り入れていただければと思います。

 

 

 

 

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