知識や情報の少なさ で動きが止まってしまう技術者が前に進むことを後押しするには Vol.080

公開日: 2019年2月3日 | 最終更新日: 2020年1月6日

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knowledge shortage hardship in Engineers

 

今日は知識や情報が完璧に準備できないと動けない若手技術者への指導について考えてみます。

 

 

 

準備不足に多大な恐怖心を覚える若手技術者

 

押し迫る納期や締切、開発日程の遅れというというプレッシャーのかかる状況。

 

 

目の前で起こっている問題の原因調査に関する知識は不足し、

状況把握を試みるもののなかなか情報が集まらない。

 

 

このような状態で前に進むにはどうしたらいいのか….。

 

 

開発の最前線というのは多かれ少なかれ上記のような緊迫した状態になるのが普通です。

 

 

この状況は経験の浅い若手技術者にとって極めて高いストレスとなります。

 

 

理由はただ一つ。

 

 

「知識と情報が不足する中で前に進むという経験が無いことによる不安が大きいから」

 

 

です。

 

 

 

優秀な技術者ほど知識や情報が不足した状態で前に進むことを恐れる傾向があります。

 

そのため、何も考えずに前に進む技術者よりも立ち止まろうとする技術者は、
その後伸びるポテンシャルが高いという見方もあります。

 

 

しかし限られた時間で十分な知識を習得し、
取得できる情報の量と質を高めるというのは言うほど簡単なことではありません。

 

そこで是非、若手技術者に教育していただきたいのは、

 

「6割の知識と情報で進むことの必要性」

 

ということです。

 

 

 

100%安心できるというところまで知識習得と情報確保ができればそれに越したことはありませんが、
明確な締切がある以上、その時間軸で動かなければなりません。

 

 

もし締め切りや納期、期限が迫ったところで、
本人として60%程度の知識と情報を確保できた段階で、
それらをベースとした最善の選択肢を選ぶということが重要である、
ということを若手技術者に伝えてください。

 

 

 

最後に技術者指導者層である上司の方が上記の教育に加えてやっていただきたいことをご説明し、
今週のメールマガジンを終わりにしたいと思います。

 

 

 

選択肢の準備とリスクヘッジの対応を伝えるのが最優先

 

まず一つは、

 

「限られた知識と情報で選ぶべき最善の選択肢は何か」

 

というところについて「客観的視点」で助言を与えてあげてください。

 

 

プレッシャーのかかる担当者の若手技術者は視野が狭くなる傾向があります。

この時に客観的視点からの助言は、前に進もうとする若手技術者にとって非常に心強いものです。

 

 

その上で、起こりうる次の状況を予測し、

 

 

「リスクヘッジのための具体的な準備内容」

 

 

を若手技術者に指示してください。

 

 

 

次に何が起こるのかということをわかる限りで説明することは、
若手技術者の不安をさらに和らげることにつながることはもちろん、
その後の開発の遅れや問題の先送りを最小限にすることができます。

 

 

60%の知識と情報で進む必要性

 

 

慎重すぎて前に進めない若手技術者がいるようでしたら、
是非上記のことを教育してください。

 

 

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今日のワンポイントは、

 

知識や情報の少なさ で動きが止まってしまう技術者を後押しするには、

 

 

「6割の知識と情報で進むことの必要性を理解させる」

 

 

ということが重要

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