緊張の続く日常業務と技術者育成において、若手技術者の モチベーションを上げる には
公開日: 2014年12月4日 | 最終更新日: 2014年12月25日
技術者育成において、若手技術者の "モチベーションを上げる" にはどうしたらいいのでしょうか。
技術者育成というと、あれも教え、これも教え、フォローして、と色々「~しなくては」と思いたくなるのが普通です。
ところが、これだけでは若手技術者は緊張の連続となってしまい、疲弊してしまうことが多いのも事実です。
技術者指導者層の方々にとっても、日常業務を抱えながらでは負荷が高くなることが懸念されます。
そんな時、週に1回、1時間、1か月に1回1時間でもかまいません。
技術者指導者層の方々から若手技術者向けに、技術業務の基礎講座を開いてみてください。
専門性至上主義を捨てることが大切と何度も書いてきていますが、正確には捨てるのではなく、封印しているイメージなのです。
心の底では、
「専門知識を得たい」
という知的好奇心は若手技術者のほぼ10割が必ず持っています。
これを刺激し、緊張の続く日常業務や育成プログラムの中に、
「学ぶ楽しさ」
ということを取り入れてみるのです。
こうすることで、がむしゃらにやっている仕事を体系的に理解するきっかけを得ることができると考えます。
資料を作るといった手間は必要ありません。
参考となる技術専門書(あまり難しすぎないほうが良いです)の1節くらいをコピーして渡し、それに沿って話をするというイメージで十分です。
専門知識を人に教える、ということで技術者指導者層にも新たな気づきがあることもしばしばです。
お互いにとってメリットがあるのですね。
最後に、この技術業務の基礎講座の進め方のポイントを挙げます。
1.長時間やらない(せいぜい1時間程度)
2.話す時間と質疑応答は1:1の時間配分
(1時間の枠で話をするのであれば、30分は話して、30分は若手技術者からの質問を聴く)
質疑応答を増やすことで、若手技術者たちは普段の仕事が自分の好きなことや身の周りのことにどのように役立っているのか、ということを気づいてもらうこともできます。
この様な気づきこそ、日常業務のモチベーションアップに大切です。
是非実践してみてください。
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