可能な範囲で朝方勤務にする
公開日: 2015年1月18日 | 最終更新日: 2015年1月12日
Tags: 技術者の自主性と実行力を育むために, 技術者人材育成
今日も一日頑張った、と思って時計を見た時間が21時、22時を過ぎていた、という日が続いていませんか。
日本は特にその傾向が強いのですが、技術者に限らず夜遅くまで仕事をするというスタイルが正義という文化が醸成されていることが多いです。
勤怠の時間関係上、朝型が難しい場合も多いのかもしれませんが、
可能な限り勤務スタイルを朝に変更することをお勧めします。
技術者の華々しい成果を上げるという場面を描写するとき、
夜中、徹夜
といった単語を多く用いて語られることが多いですが、
早朝
という単語があまり出てこないことからもこの状況が裏付けられているのではないでしょうか。
人というのには朝型と夜型の人間がいるといわれていますが、技術者として最も大切な、
「創造性ある仕事」
を行うには朝の時間帯や、勤務時間外のほうが望ましいというのがほぼ定説になりつつあります。
一例としてはLaura Vanderkam著の「What the Most Successful People Do Before Breakfast」などでも、その旨述べられています。
では、具体的にどのように朝型文化を醸成すればいいのでしょうか。
最も効果的なやり方は、
「退社時間を決め、上司が積極的にその時間になったら退社する」
という姿を見せることです。
もちろん、仕事の締め切りなどがあるでしょう。
終わりの時間が決められたら、その時間までに仕事を終わらせなくてはいけません。
ただ、この時に頑張りすぎて夜が遅くなればなるほど思考力は衰え、いい仕事ができません。
その時は、いったんリセットして次の日の朝に仕事を終わらせる、という考え方にするのです。
その日が締め切りだったものを、次の日の午前中に伸ばしたことで大きな影響が出てしまう場合は別ですが、可能な限りいったんリセットさせることが重要です。
これによって、
「ミスの低減、内容のブラッシュアップ」
が可能となっていきます。慌てて行った仕事でミスが多くなる、そして創造性に欠けるといった状況を防ぐことができます。
そして、若手技術者にとって最も大きな教育としては、夜遅くまで仕事をやることによる、
「”やった感”という満足感に浸る」
ということを防ぐということです。
夜に仕事をすることは、効率と創造性の低下につながるということを若手技術者に早い段階で教育することが、後に短時間で高効率な業務体制を整えるにあたり重要になってきます。
是非、目標退社時間を設定して朝型業務体制を構築し、業務効率を上げることを試みてください。
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