若手技術者に受けさせた研修が実務に活かされていない Vol.093

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技術者を指導する方へおくる

 「若手技術者人材育成の悩み解決メールマガジン」Vol.093 2019/8/19

                        (隔週月曜日発行)

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<目次> ━━━━━━━━━━━━━━━━

・今週の「製造業の若手技術者育成ワンポイントアドバイス」

 

 

・編集後記

 

 

 

<今週の「製造業若手技術者育成ワンポイントアドバイス」> ━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

– 若手技術者に受けさせた研修が実務に活かされていない

 

 

という悩みについて考えてみます。

 

 

 

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今日のワンポイントは、

 

 

 

「若手技術者に受けさせた研修が実務に活かされていない」

 

 

 

という時には、

 

 

 

「若手技術者が研修で何を学んできたのかをヒアリングし、それを実務として落とし込める物はないか」

 

 

 

ということをマネジメントが検討してください。

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今年入社した新人技術者、入社数年経過した若手技術者等、
フェーズに応じた研修を受けさせる、
というのが大手企業だけでなく、中小企業でも一般的になりつつあります。

 

 

企業側としてはベーススキルをみにつけさせるという観点で重要と感じていることに加え、
規模の大きい企業や複数の事業部を抱える企業では社内交流、
外部研修を受けさせる場合は社外交流という、

 

 

「人脈形成の機会」

 

 

と捉えてそのような機会を提供するケースが多いです。

 

 

 

人脈形成は、対人関係が苦手な場合が総合職に比べて多い技術職の人材にとっては極めて重要です。

 

 

しかし、企業としてはお金と時間をかけて研修を受けさせた以上、
それを何かしらの形で実業務に活用してほしいと考えるはずです。

 

 

多くの場合、それは難しいのではないでしょうか。

 

もしかすると、そもそもそのようなことを期待していないのかもしれません。

 

 

 

 

世の中の人材育成関連の研修のほぼすべては、
技術職、総合職に関わらず同じ内容です。

 

 

 

そのため、良くも悪くもジェネラリスト向けの内容となります。

 

では、技術者向けに落とし込めないか、
というとそういうわけではありません。

 

 

一般的な人材研修の内容を技術者に落とし込むためには、

 

 

「若手技術者が研修で何を学んできたのかをヒアリングし、それを実務として落とし込める物はないか」

 

 

ということを、

 

 

マネジメントサイドとして考える

 

 

が最良のアプローチです。

 

 

 

実は、一般的な研修を活用するにはマネジメントのアクションが最重要なのです。

 

 

ここに早く気が付けるか否かがポイントとなります。

 

 

 

 

例えば研修においてチーム分けされ、
その中で議論をして結論を導き出す、
というよくあるチーム連携に関する研修を受けたとして、
どのように落とし込むのか考えてみます。

 

 

マネジメントが研修を受けた技術者に伝えるべきことは、
研修におけるチーム編成と実際のチーム編成が違うということ、
そしてその中におけるその技術者の役割です。

 

 

実際のチームでは人数がより多い、または少ない、
さらに社歴の違う人間との複合チームとなります。

 

 

その中で積極的に議論し、結論を導き出すという研修をそのまま適用するのは難しいのです。

 

 

次に伝えるのは自社のチームでその技術者に必要とされている役割の枠組みにおいて、

 

 

 

「研修で学んできたことは、自社のチーム内ではこのような行動をしてもらえると良いと思う」

 

 

 

と伝えます。

 

 

 

 

その行動に対し、研修で学んだことと対比しながら、

 

 

「研修で学んだ中に、話を整理するということがあったようだ。
例えばそこで学んだことを自社のチームにてやってもらいたいこととして、
議論がある程度進んだ時に、議論の内容を箇条書きに整理し、それを議事録にしてもらえると助かる」

 

 

といったことを伝えると良いでしょう。

 

 

 

 

そしてもう一つマネジメントが研修を受けた技術者に伝えるべきことは、

 

 

 

 

「自社のチーム内議論で必要なのは技術的な基礎理論に基づくということである」

 

 

 

 

ということでしょう。

 

 

 

 

 

技術的議論において一般的な議論と大きく異なるのは、

 

 

 

「議論の基本には必ず普遍の技術的理論が存在する」

 

 

 

ということです。

 

 

 

 

この技術的共通言語を無視して話を前に進めるのは避けなくてはいけません。

 

 

このような議論は一般的な研修ではまず出てこないでしょうから、
ここはマネジメントとしてきちんと技術者に理解させなくてはいけません。

 

 

その上で、

 

 

「基本となる技術をきちんと理解し、そこからずれた議論があった場合は遠慮なく発言しなさい」

 

 

といったことを伝えられれば、
技術者の受けた研修はその場だけでなく、実務でも役に立つものとなるでしょう。

 

 

 

技術者が技術の本質を理解する事の重要性については、
以下のような過去のコラムでも述べたことがありますのでそちらも合わせてご覧ください。

 

 

– 技術者にとっての グローバル化 とは何か

– 技術と サイエンス

– 若手技術者に技術の本質を理解させるための具体的なアプローチがわからない

 

 

研修を技術者のための実務スキルとして落とし込むには、
マネジメントの解釈力がキーになります。

 

研修という形で投資した時間とお金を無駄にしないためにも、
マネジメントが積極的にかかわるということを実践してみてください。

 

 

 

 

<編集後記> ━━━━━━━━━━━━━━━━

夏の甲子園盛り上がっていますね。

 

 

私が応援していたチームは残念ながらベスト8には上がれず、
土を持ち帰るという形になりました。

 

 

 

個人的な印象なのですが、
笑顔でプレーする高校生が増えてきたような気がします。

 

 

 

 

もちろん負けた後に涙を流す高校生もいますが、
笑顔で次を見据えるといった印象を与える高校生が増えたのかな、
と感じています。

 

 

 

 

笑顔でスポーツというのは、素敵ですね。
感情を顔で表現できるのは若さの特権でしょう。

 

 

 

因みにプロ野球では、地元埼玉のライオンズを応援しています。

 

 

プロとして何かをやってお金をもらう以上、
基本的には感情を表に出さず、
冷静に成果を出すという姿が私の考えるプロの理想像です。

 

 

これはスポーツ選手に限らず、お金をもらう社会人全体にいえることかな、
と考えています。

 

 

熱い部分はあっていいのですが、それを内に秘めながらも、
まずは目の前のことに取り組む。

 

 

 

昨今は感情をコントロールできず、色々ないざこざもある世の中ですが、
基本的にはそれを抑えられるという冷静さが重要である、
というのは自戒の念も含めて考えていることです。

 

 

 

 

表に出していい感情は笑顔くらいでしょう。
この辺りは昨今の高校球児に学ぶことが多いかもしれません。

 

 

 

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